2007年08月09日 (木)

Apple、モデルチェンジした「iMac」を発表

Appleは、モデルチェンジした液晶ディスプレイ一体型の「iMac」を発表しました。

新しい「iMac」は、Apple StoreのBTOによる最上位機種を含めた全4モデルを用意。20型と24型の液晶ディスプレイを搭載し、酸化皮膜処理されたアルミニウム・ボディとガラスパネルを採用してデザインを一新しました。なお、従来あった17型モデルは廃止されています。

CPUは、2.0 / 2.4GHzのIntel Core 2 Duoの他、最上位モデルでは2.8GHzのCore 2 Extremeが搭載されます。液晶は新しいクリアワイドスクリーンディスプレイを採用し、解像度は従来通り20型が1,680×1,050ドット(WSXGA+)、24型が1,920×1,200ドット(WUXGA)。BTOにも対応しており、メモリは最大4GB、HDDは最大1TBまで拡張可能です。Apple Storeの直販価格は159,800円から。

Image:iMac

また、「iMac」のモデルチェンジに合わせて、「Apple Keyboard」、及び「Apple Wireless Keyboard」も更新されました。新世代の「Apple Keyboard」と「Apple Wireless Keyboard」は、「iMac」と同様の酸化皮膜処理が施された超薄型のアルミニウム・ボディに、低プロファイルキースイッチを組み合わせた、全く新しいデザインに生まれ変わっています。

「Apple Keyboard」にはUSB 2.0ポートが配置されており、USB周辺機器が接続可能。一方、「Apple Wireless Keyboard」はテンキーが削除されるなど、よりコンパクトなデザインにまとめられました。「Apple Wireless Keyboard」は単三乾電池3本で駆動し、インテリジェントな電力制御技術の採用により標準的な使用で最長9ヶ月間のバッテリー寿命を実現しています。価格は「Apple Keyboard」が6,400円、「Apple Wireless Keyboard」が10,200円。

Image:Apple Wireless Keyboard

ということで、薄さを売りにしたアルミニウム筐体の「iMac」が出ました。全体的な形状として旧「iMac」との大きな違いはありませんが、アルミとガラスの一体感を演出した新外装に変更されたことで、そのイメージは様変わりしています。

Appleの新たなマイルストーンとなった「iPhone」を受けて、Leopard世代の革命的なモデルチェンジを期待していた向きには、一寸拍子抜けの内容であったと言えるかもしれません。性能的にも大きな変化はなく驚きはありませんが、その分、先代の原型をミニマルに突き詰めることで、より大人っぽい洗練された佇まいになりました。今回のデザインは決して悪くはなく、それどころか、ジョナサン・アイブ本来のケレン味が戻ってきたとさえ感じられる美しいビジュアルを体現しています。

勿論、理想型として、顎の取っ払われたスリムな額縁であればそれに越したことはありませんが、計らずもトレードマークとなった液晶下部の余白部分は、例えば電源ユニットや熱処理といった機械的な要因や、本体の厚みを天秤に掛けた上での制約でしょうから、こればかりは致し方のないこと。パンダと話題の黒縁も、顎があるからこそ映えるアクセントに感じられるので、そこは流石に、細かい部分がしっかりと作り込まれている印象です。可愛らしさこそないものの、アルミの質感にはこれまでの「iMac」にはない高級感があり、どこか家電的なシルエットを漂わせつつ、とにかく格好良くなったという手応えを感じさせます。

また、リーク画像通りだったキーボードは、「MacBook」と同型のデザインを採用し、エレガントかつモダンなルックスに仕上がっています。デザイン先行型のキーボードだけに使い心地が気になるところですが、機構上キーストロークは浅いものの、「MacBook」よりは剛性がありカッチリと押せそうなので、ノートブックユーザーとの親和性は高そうです。翻って、テンキーが省かれたことで、超極薄さにコンパクトさも加えられた「Apple Wireless Keyboard」は、モバイル用途に活用してくれと言わんばかりのスマートさを誇っており、さりげなく鞄に忍ばすこともできてしまいそうです。

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