2008年01月31日 (木)

HCMP 新製品情報:51-00 ティエレン地上型 ほか

最近は妙に空気を読んでいる印象があるホビー事業部ですが、間近ではシリーズナンバー50突破を記念したイベントが企画されるなど、HCM Proについてもそれなりに力を入れている様子。相変わらず財布泣かせな価格設定ではあるものの、塗装品質には改善の兆しが見られており、パッケージには往年の手応え=商品力が戻りつつあります。ということで、3月度の新商品は、00シリーズから順当に「ティエレン」がラインナップする他、SHCM Proに第2弾となる「シャア専用ザク」の投入が決定しています。

・HCM Pro 51-00 ティエレン 地上型セット……2008年3月発売予定 予価3,150円
・SHCM Pro シャア専用ザク……2008年3月発売予定 予価7,140円

シリーズナンバー50の「陸戦型ジム」に続くのは、こちらも陸戦仕様の「ティエレン」。長距離射撃型とのコンバーチブル仕様で、パーツの差し替えでティエレン長距離射撃型の再現が可能です。

その戦車の如き重厚感と、要塞の如き無骨さが異彩を放ちつつも、ガンダム的には如何にもやられメカチックなところが堪らないミリタリーロボ「ティエレン」。設定画が公開された当初からのお気に入りMSだっただけにハイコンプロ化は素直に嬉しいところですが、ただ、どうにも00シリーズは全般的にプラモデルの売れ行きが芳しくないという噂があり、それでなくともラインナップが重複することで、HG、MIA、HCM Proといった近しいカテゴリー同士が食い合っている実情があるので、今更の感がある「ティエレン」では早くも投げ売り路線が濃厚でしょうか。

そもそも、手軽く格好良く遊べるモデルとしては最適な量産機であっても、3,000円オーバーという価格設定は複数機買いするには少しばかり厳しい値段。とはいえ、こうしてセット販売にでもしない限りマイナーな長距離射撃型など実現しなかったと思うので、致し方ない反面、企画意図が理解出来るものとして開発部の判断を支持したいところです。

一方、未だ商品仕様の全貌が明らかになっていないスパコン第2弾「シャア専用ザク」は、現時点までにテストショットが公開。モノコック構造を再現し、全身の装甲は取り外しが可能である他、コックピットハッチは開閉機構を内蔵し内部を再現、立て膝ポーズも実現可能であるとのこと。オプションとしては、武器類を全てディスプレイ出来るMSハンガーに加え、ハンガー内部を感じさせるボーナスパーツが付属します。

テストショットを見る限りでは、ハイコンプロ流のディテールアレンジは控え目であるものの、プロポーションはスパコン第1弾「ガンダム」以上にマッシブ。ディスプレイベースと絡めた雰囲気は抜群ですが、マッチョな素体に対する印象如何で、好き嫌いは明確に分かれそうです。しかし、今回もお値段は7,140円と第1弾の「ガンダム」と同等で、絶対的に高価。可動範囲は広そうですが、ハッチオープンギミックがなく、付属品が少ない分見劣りする、というのが巷の見解では大勢の様です。ただ、いずれにしてもスパコンは品質が全て。パッケージの完成度が、ハイコンプロとの相対比で価格に見合った水準に及ばないようでは話になりません。今後の詳報に期待します。

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