2009年08月18日 (火)

マウスを更新しました - Bluetooth Mouse M555b

マウスを新調しました。チョイスしたのは、ロジクールの最新Bluetoothマウス「M555b」。Bluetoothマウスは、一般的な無線マウスの様なドングルが不要な代わりに、OS上でペアリングを行わないと使用出来ませんが、MacBook Proは標準で規格をサポートしているので、リンクも簡単。初めてのBluetooth体験は想像以上に解放的です。

Amazon.co.jp:Logicool Bluetooth Mouse M555b

センサーはレーザー式で解像度は1,000dpi。ホイールはチルト対応で、電池寿命は約2.5カ月。左右対称の本体デザインはリバーシブルで癖がありません。

本製品の特徴であるホイールは、構成上、単一の機構で水平スクロール機能を備える他、ホイールクリックスイッチでスクロール方式を切り替える為、立て付け部分にはやや遊びがあり、パーツの座りはあまり良くありません。しかし、マウス自体の形状や質感は非常に良好で、クリック感もしっかりしており、Micro Gearプレシジョンスクロールホイールの快適性は抜群。光沢仕上げの表面は滑らかで触り心地が良く、見た目にも美しい。手頃なサイズと相俟って、ハードウェア的な満足度は高いです。

付属のユーティリティLogicool Control Centerをインストールすれば、Hyper-fastスクローリング機能やアプリケーション切り替えボタンも活用でき(Exposéの割り当てが便利!)、機能性も充分。ある程度トラッキングのコントロールも可能で、有線と遜色無い反応速度も優秀です。Mac OS X黎明期にはあまり良い印象の無かったLogicool Control Centerも、既にバージョンは2.7.0。1.x時代の行儀の悪さが改善され、システムとの親和性が向上しています。

ただ、単3電池2本分の重量はかなりの負担で、長時間使用していると疲れます。ソールの滑りも重めで、ストレスを感じる場面が少なくありません。加えて、レーザー方式のセンサーはマウスパッド以外でのトラッキングが弱く、ウッドデスクに直置きするとたまにポインタが飛ぶのが困り者。アイドリング状態から復帰するのにもラグが生じるなど、USBマウスとの勝手の違いから操作がおぼつかない部分もあり、現状、「M555b」ならではの“卓越した作業効率”とやらを充分に実感することが出来ていません。更に、Bluetoothマウスに特有の欠点としては、一般的な無線マウスに対して、まだまだ電池寿命が短いことも挙げられるでしょう。

総じて、従来の有線式マウスに比べると、Bluetoothの有用性を以てしてもなお甲乙付け難く、一長一短といった印象の「M555b」ですが、そうは言っても、特に拡張手段が限られるMacBook Proにおいて、貴重なUSBポートを節約出来るのは大きなメリットです。

また、まだまだラインナップの少ないBluetoothマウスの中で、本来的に「M555b」は頭一つ抜けた質感と操作性を提供しています。直系に当たるコードレスレーザーマウス「V550 Nano」の様なカラーバリエーションが選べないのは残念ですが、モノとしての品質が良く、作りが高級な「M555b」は、Bluetoothマウスの中でもスタンダードな一品で、実売3,000円台という普及価格帯のラインナップでは最高峰の一角を担うと言っても過言ではない魅力的な製品だと思います。

付記

ポインタが飛ぶ件は、どうやら「USB overdrive」の仕業らしく、Logicool Control Centerと設定が競合する場合は「USB overdrive」の機能が優先される様です。流石汎用ドライバ。環境設定から「USB overdrive」の機能を無効にすることで、ポインタの動作も安定しました。


8月5日付でLogicool Control Centerの最新バージョン、3.0.0がリリースされていました。

http://www.logitech.com/index.cfm/494/3129&cl=jp,jp

基本的な設定オプションは変わりませんが、パフォーマンスが向上している模様です。カーソルのもたつきが無くなり、スクロールの挙動が改善されました。

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1745] »

RECENT ENTRIES