2017年07月19日 (水)

Destiny 2|オープンβ

「愚痴が出ている内は健全」という定説が真実であるとするならば、ホームゲームとして3年間付き合ってきたよしみであるし、既に予約解禁と同時にデジタルデラックス版は即日購入しているので、ここから先は、要するに愚痴の一つくらい吐かせろーバリバリ、という話です。以下、そういう体の与太記事としてご覧下さい。

さて、5月のお披露目配信以降、新情報が明らかになる度に期待は萎み、不安ばかりが大きくなって行ったDestiny 2。

Screenshot:Destiny 2 - タイトル

例えば、ビール腹・短足などと揶揄されて久しいハンター [♂] のキャラクターモデルにはようやく変更が入ったようですが、めぼしい部分では基本的な素材の使い回しが多く、まさかの30fpsに据え置かれたフレームレートも含めて、旧世代機をパージして大幅にパワーアップを果たした続編というよりは、まるっきりDLCレベルの大型拡張アップデートにすら思えたのがグラウンドゼロ。

プレイ深度の目安だったグリモア(スコア)の廃止を始め、他にも、誰もが気軽に参加でき、お祭り感が楽しい───といった進化の方向性は切り捨てて、eSportsの名の下に更にハードルが上がることになった4vs4化のPvP。或いは、PvEとPvP、両方あってこそのでってにーとはいえ、PvP基準のクソ調整にPvEの全てが巻き込まれるのがこのゲームの癌の一つでしたが、それが改善されるどころか、最悪の開き直りに至ったとさえ思える武器カテゴリの再編とハクスラにおけるランダムロールの撤廃(一部MOD化?要確認)。

一言で言えば頭がおかしい。でってにーの遊びの根幹に関わる要素ですら余裕で放棄する傲慢さ。これがBungieの悲しい現実である。

そんな、「"腐れ縁"だから」「ここまで付き合ってしまった以上は、最後まで〜」などといった甘言はとうに消え失せ、ルークへのヘイトも限界に達しようかという、そんな状況下で迎えたオープンβでしたが───まあ、そこは腐ってもでってにーというか、実際にゲームに触れてキャラクターを動かせばやっぱり楽しい。(スキルのチャージ音やシールドの消失音など)SEは全般に眠く鈍重になっている印象ですが、五感を刺激する三次元アクションの小気味良さ、ムード満点のSFと壮大な世界観、でってにーならではの魅力の一端は恐らく健在。

正気でない仕様に理性が理解を拒む部分はあるものの、マイナスに振れ切った振り子をゼロ地点に戻すだけのコンペティティブさはあるので、期待を上回る出来ではないが落第でもない、概ね及第点といったところ......ただし、現時点では。

オープンβでプレイできるのはゲーム冒頭のほんの触りの部分で、パトロールや公開イベント、鑑定などは無し。初代のβと違ってゲームサイクルの体験は出来ないので、これがストーリーを進行し、キャラクターを強化し、要素を解放しきった後、ストーリークリア後も末永く楽しめるゲームかどうかは甚だ疑問。リプレイ性も、中毒性も、プレイヤーの執着や感情の行き場さえ彼らは手放してしまったように思える。

最悪の運営に辟易しつつも、でってにーに執着していたのは楽しいからであり、ゲームのポテンシャルに惚れ込んでいたからこそ。ぶんぎえの横暴を許容できていたのも愛情の裏返し、そこに気付かずコミュニティの上に胡座をかいたぶんぎえの中で優先されるのはあくまでもぶんぎえの都合(或いはスポンサーであるActivisionの都合)であり、彼らはユーザーの方を見ているようで見ていなかった。そこにあるのはどこまでも業が深い自信の闇。"見えている地雷"化したDestiny 2なぞ想像しとうなかった。

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