2018年05月19日 (土)

西城秀樹さんが死去

自分は"新御三家"の世代ではないのですが、懐メロ番組で目にすることも多かったですし、子供から大人まで世代を問わず人気があったスターの一人ですから、キャリアのどの部分を切り取るかに違いがあるだけで、西城秀樹への固有の評価というのはあまり変わらないのではないかと思います。

歌謡曲という枠組みを超えて、世間に定着したヒットフレーズは数知れず。国民食であるカレーの普及を後押しした文化的功労者の一人でもあり、テレビを通してお茶の間に親しまれた人柄は、老いてなおアイドルであり続けた好感度の見本。晩年は脳梗塞を2度発症し、後遺症が残っていたという病状も知らなかったので、急死と言っていい突然の訃報と共に、結構なショックを受けていることに自分でも驚いています。

あまり個々の楽曲をじっくり聞くことはなかったので、ロックか或いはポップスかというような音楽的教養を掘り下げることは難しいのですが、歌手としてはやはり1999年の「ターンAターン」が馴染み深い。歌い出し5秒でそれと分かる圧倒的な個性はそのままに、しかし不思議とガンダムの主題歌として成立しているプロフェッショナルな仕事ぶりは印象的でした。

日本の音楽史・芸能史にその名を残す稀代のスターの病没に伏し、合掌。

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