2005年08月22日 (月)

謎の「ピアノマン」は芝居だった?

22日付の英大衆紙デーリー・ミラーの報道によれば、英国の海岸で4月に保護され、謎の「ピアノマン」として世界的に話題になった男性は、医師らを「かついでいた」とのこと。「ピアノマン」が入院していた病院関係者の話として伝えたところによると、男性は最近、医師らに自分がドイツ人であることを打ち明け、ドイツに帰ったのだという。また、当初プロ級と伝えられていたピアノの腕前も、さして上手くはないのだそうな。

謎の「ピアノマン」実は芝居だった!ドイツ人と告白

同紙では男性が言葉を発した理由については言及しておらず、また、男性の詳細な身元がまだ明らかでないなど不明瞭な点もあるので、真偽のほどははっきりとしませんが、もし、この報道が事実であるならば、「ピアノマン」の振る舞いは完全な芝居だったということです。拍子抜けとか落胆とか、人によっては憤りとか、しかし、そんな感情の以前に「いやぁ、よくやるなぁ」と、却って感心してしまうこと頻り。職を失い、当初は自殺しようとしていたとのことですが、その芝居を打つという思考回路・精神状態も然ることながら、世界中を賑わわせた報道をかいくぐり、身元の一つも割れなかったのですから、まさにマジックです。ある意味、これもドラマティックな展開ではありませんか。

とはいえ、これだけ世間を騒がせておきながら、肝心のピアノの腕前までもが嘘だったとあっては、ロマンも糞もない結末ですね。

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