2006年01月18日 (水)

ライブドアに強制捜査、証券取引法違反の疑い

東京地検特捜部は16日、証券取引法違反の疑いがあるとしてライブドアの強制調査に着手、同日夜、六本木ヒルズにあるライブドア本社や関係先の家宅捜索に入りました。同社には、04年、関連会社が虚偽の買収発表をしたり、決算で売上高などの水増し発表をした疑いが持たれているとのこと(証券取引法違反の「風説の流布」)。特捜部では堀江社長の事情聴取も視野に入れ、全容解明を目指すという。

今回の強制捜査に関して堀江社長は、関係者へのおわびのコメントを発表する一方、「事業に特段問題ないので拡大に努めていく」と強気の姿勢を崩していません。なお、自らの進退問題は、全容解明後に判断するとしています。

一昨日は突然の一報に驚きました。社を挙げたこれ以上ない話題作りとなりましたが、堀江社長この人が一筋縄で社長を辞するとは考え辛いので、動向を注視する必要があるでしょう。一方で、気になるのはタイミング。必ずしも評判の宜しくないライブドアにはまだまだ裏がありそうですが、そうはいっても何故このタイミングでライブドアなのか、今回の強制捜査には命題的にも疑問が残ります。何か別の重要な案件から世間の目を逸らし、カモフラージュする為の陽動作戦ではないのかと、つい下賎な陰謀論を勘繰ってしまいますが、まあ、かといって特に思い当たる節もないのだけど。

しかし、最近では、ポイントを巡るキャンペーン上のトラブルで話題となった楽天が、どさくさに紛れて裏マニュアルを流出するなど問題を噴出させており、どうもこの手のIT企業はやり方がルーズでイメージが悪い。私にとって、ライブドア、楽天、ソフトバンクの3社は国内インターネット界隈の悪の枢軸的イメージリーダーであり、胡散臭さを超えて鬼門ですらあります。

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