2006年09月22日 (金)

TBS「xxxHOLiC」最終話

ヤングマガジンにて連載中のCLAMP原作の同名作品をアニメ化した「xxxHOLiC」。2006年4月から2クールに渡って放送された本作も、第23話をもってクライマックスを迎えました。9月28日放送予定の最終話は「外伝」と銘打たれている為、本日の放送が実質的な最終話となります。

<アヤカシ>が見える高校生・四月一日君尋(ワタヌキ キミヒロ)は、<ミセ>の店主・壱原侑子(イチハラ ユウコ)と出会う。「どんな願いでも叶える」という彼女。しかし「それに見合う”対価”」が必要という。<アヤカシ>が見える体質を変えてもらうために<対価>として半強制的に<ミセ>でアルバイトをさせられることになる・・・。

TBSアニメーション「xxxHOLiC」公式HP

第23話 センタク

前回から続くワタヌキと繭子の物語は、2話分を使ってじっくりと消化したのが効果的でした。ワタヌキの変化を追った落ち着いた演出が、彼の優しさと曖昧さを描き、静かな余韻を残しています。毎度、人間でないものに愛されてしまうワタヌキですが、今回のエピソードは、繭子の本質的な優しさもなければ、また成り立たなかった話でしょう。単純に“美談”とは割り切れない厳しさと悲しさが「xxxHOLiC」の世界観を象徴するとともに、ワタヌキと、そして彼を支えるドウメキ、ユウコのそれぞれの選択が、この作品のテーマ───“ヒトの揺らぎ”を際立たせていました。

ひまわりの持つ性質、ワタヌキ⇔ドウメキ⇔ひまわりの三角関係については、伏線の部分は謎のまま残ってしまいましたが、原作が継続中なので、致し方ない部分なのでしょう。印象的なエピソードを最後に持ち込んだことで、上手くまとめられたと思います。個人的には、雨童女と座敷童の登場回が特にお気に入りでしたが、総じて鉄板な作品でございました。

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