2007年03月12日 (月)

Adobe「Photoshop」がウェブアプリ化へ

アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定

Adobe Systemsが、画像編集アプリケーション「Photoshop」のウェブアプリ版を計画しているとのこと。6ヶ月以内のリリースを目標に開発を進めています。

この計画は、広告入りのオンラインサービスを投入して既存製品を補完し、コンシューマー市場におけるシェア拡大を目指す大規模な施策の一環。ウェブアプリ版は「Photoshop」の無償入門版として提供され、ネット広告で収益を得る考えだとしています。

少なくとも、既に「Photoshop」を利用しているユーザーにとってはニュースにもならないニュースですが、アドビの試みは挑戦的です。実際のパフォーマンスがどの程度のものになるかは分かりませんが、市場を寡占する画像編集アプリケーションのトップブランドが無償で提供されること、これは類似のサービスを提供するWebサイトにとっては大きな脅威となるでしょう。広告収入を想定しているとのことですが、これを足掛かりにより高機能な製品版への移行も見込めるので、かなり戦略的なマーケティングであることが伺えます。

実用に目を向ければ、無償入門版とはいえ、“Photoshop”の名を冠する以上は「Photoshop Elements」に匹敵する編集機能を期待したいところですが、現実的なラインとしては、「Web用の画像編集をWebで」程度のレベルに落ち着きそう。それでも、ブログ用のちょっとしたフォトレタッチなんかには便利そうです。

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1745] »

RECENT ENTRIES